2017年12月に東京で行われた、ゲルソン療法・総合ワークショップ&シンポジウム の講演内容をご案内します。
氏家さん(ゲルソン・アンバサダー)の講演
氏家さんのお話で興味深かったのは、ゲルソン・インスティテュートとメキシコ・ティファナのクリニック、そしてハンガリーのクリニックの役割、立ち位置の違いでした。
ティファナのクリニックはより現場に即してフレキシブルで、治療を行うためのクリニックです。
ハンガリーのクリニックは、治療よりは教育を目的としたプログラムが用意されています。
こちらは、本を読むだけでは少々難解なサプリメント・メディケーションの講義。
最近のプラクティショナー(ゲルソンの医師)が使うようになった、新しいサプリメントの紹介もありました。
こちらは、プロトコル(患者さんの1日のスケジュール)の講義。スクリーンは英語ですが、私たちが扱う場合は、すべて日本語です。
このワークショップには、まったくの初心者のかたがいらっしゃらなかったので、より専門的で実用的な内容だったと思います。
酒向先生(ゲルソン・プラクティショナー)の講演
酒向先生は、ゲルソン・プラクティショナーとしてトレーニング中の日本で唯一人の医師です。経験豊富ながんの外科医でいらっしゃいます。
氏家さんが、酒向先生のご著書を紹介しているところです。
医師の立場で語られるゲルソン療法は、新鮮に感じました。
現代医学の欠点
私(酒向先生)が感じる医師の本音
慢性疾患に対する考え方
薬物療法の危機
手術療法の危機
肉や加工肉のがんのリスク
終末糖化産物
玄米の安全性
セリアック病について
新鮮な食物はどうして健康によいのか
ガール・ヒルデンブランドによる黒色腫に関する比較臨床実験
骨肉腫
などについてお話がありました。
淡々と語られながら、笑いもあり、引き込まれる講演内容でした。
阿部先生の講演
独特の語り口の阿部先生の血液観察のお話は何度、伺っても面白いです。
ゲルソン療法は、がんを治癒に導くのかまだ半信半疑だった頃、この血液観察の結果が指標となったと氏家さんがおっしゃっていました。
血液検査やその他の数字には出てこない、体の中で起きている変化が、この血液観察でありありと見ることができる、逆にこれがなかったらゲルソン療法に対する確信は持てなかったかもしれない、ともおっしゃっていたのが印象的でした。
ゲルソン療法のランチ
ランチは、氏家さんが作ってきてくださったライ麦と玄米のパンつきのゲルソン食でした。
たっぷりとあるランチも、みなさんペロリと食べて、講演中もライ麦パンをおやつに食べながら。とにかく次々と消化されて、お腹がすく(のに太らない)という、あのゲルソン食を体感する3日間でした。
酒向先生は、カリフラワー担当。全員参加でランチを作りました。
次回はエデュケーター3名と、元患者さんのお話内容をご紹介します。
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